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第13回歯想会例会@麻布デンタルアカデミー

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みなさんこんにちは。

若手歯科医師や歯科衛生士を対象として定期的に活動しているスタディーグループ歯想会です。

3月5日(日)に、発足より当会の活動にご協力頂いています麻布デンタルアカデミー様より、広尾の講義室をお借りして、第13回例会を開催しました。

今回お話いただいた概要をご報告致します。

①慶應義塾大学病院
古澤 春佳 先生  

「根管治療の成功に対する根管充填と歯冠修復の影響」という題目で発表していただきました。

Periapical status of endodontically treated teeth in relation to the technical quality of the root filling and the coronal restoration

Influence of coronal restorations on the periapical health of endodontically treated teeth

の2つの論文について抄読してもらい、歯内療法と歯冠修復どちらが予後に深く関与するか?という難しい問題について論文の内容をまとめ一つの結論を出して討論していきました。

②エル歯科医院
李 彰謙 先生

「Bioprogressiveに基づいた矯正治療」という題目で発表していただきました。

Rickettsの提唱したBioprogressive philosophyに基づき、現在の主流であるストレートワイヤーテクニックとは違い、ワイヤーベンディングによるセクショナルアーチを用いる治療を進めていった症例を発表していただきました。

7番のシザーズバイトへの対応や大臼歯の近心傾斜、3番の遠心移動に対するアプローチなど全顎的な矯正についてお話いただきました。

③医療法人D&H かめだ歯科医院 飯田 雄太 先生

「下顎位の決定に悩んでいる一症例」という題目で発表していただきました。

咬合三角と歯の生涯図をプロットし補綴難易度と欠損スピードを図り、顎位の変位をゴシックアーチと中心位で求め慎重に顎位を決定した症例を発表していただきました。
残存歯への対応や制限のある中で長く維持できる補綴を熟考していくことをお話し頂きました。

特別講演 上尾中央総合病院口腔外科
富田 文貞 先生

「外科はシステムだ」という題目で発表していただきました。

抜歯に一番必要な物と一番不要なものは何か?というお話から始まり、「精度の良い仕事は拡大鏡から」「力はなるべくかけない」といった、粘膜や骨などに対する配慮の仕方をお教えいただき、大学や教科書などの本からでは得ることが出来ない、システマチックに洗練された抜歯の手技をお話しいただきました。

総括

以上4人の先生方に発表していただきました。ありがとうございました。

今回は特別講演で富田先生をお呼びし昨年よりも更に充実した会となりました。

参加してくださった先生方も論文抄読・症例発表から自分の臨床を見つめ直すいい機会になったのではないでしょうか?

これで年度の区切りになりましたので、また新たな予定を組み直し近日中にこちらのHPかメールにてお知らせいたします。

演者も募集していますので、ある程度まとまった症例を発表する場が欲しいという先生はご連絡いただければと思います。

最後になりましたが、お忙しい中会場を貸して頂きました麻布デンタルアカデミー様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

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