みなさんこんにちは。
若手歯科医師や歯科衛生士を対象として定期的に活動しているスタディーグループの歯想会です。総会のご報告をさせて頂きます。
2019年8月18日に浅草橋のヒューリックカンファレンスにて、第6回総会を開催しました。
今回お話いただいた概要をご報告致します。
①泉福 隼人 先生(平井歯科医院)
歯根膜の可能性 tooth transplantation
今回は歯根膜の可能性という題で特に埋伏歯の移植に関して文献を交えながら発表させていただきました。文献上におけるリスクとそれを加味した治療計画、今回は特に最近力を入れていた完全埋伏智歯の移植に関して説明しました。水平埋伏智歯であっても歯根膜を可能な限り残して抜歯を行うことができれば移植歯のドナーとして利用できうることを発表させていただきました。
②大和咲紀(平井歯科医院)歯科衛生士
症例発表
大和さんからは歯科衛生士として患者教育をどのように行っているかを禁煙指導をキーワードに発表していただきました。患者さんに訴えかけるためのアイ・メッセージ、ユーメッセージといったアドラー心理学を利用した試みを行っていることは大変勉強になりました。
③特別講演 岡﨑 勝至 先生(Clinical Assistant Professor of Endodontics, New York University College of Dentistry)
米国ニューヨーク大学教授による最先端の歯内療法学
〜実践的知識と技術の獲得に向けて〜
ニューヨーク大学教授である岡﨑勝至先生に3部構成で特別講演をして頂きました。
第1部では岡﨑先生自身のあふれんばかりの情熱と走り続ける力は何が原動力となっているのか、どうしてアメリカに留学したのか等私たち若手にとって非常に有用なお話をして頂きました。岡﨑先生が留学するまでの苦労などもお話しいただきチャレンジすることに期限はないという事を教わったように思います。
第2部では歯内療法の予知性についてご説明していただきました。歯内療法の予後や画像診断に関して受講生参加型の講演をしていただき、特に歯内療法を行う上で非常に重要な予知性の高い局所麻酔に関して教えていただきました。浸潤麻酔や歯根膜麻酔で歯髄血流がどれくらい減ってしますのかなど文献を交えながらご講演いただきましたが日常的に行っていることながら知らないことが多く大変勉強になりました。
第3部では岡﨑先生からアカデミックなケースプレゼンテーションのやり方についてご説明していただきました。今まで他の先生方の発表などを見て勉強していましたが、ケースプレゼンテーションのやり方を実際に学んだのは初めてでしたので今後役立てていこうと感じました。
総括
今回は海外から演者の先生をお招きして行いました。
参加者、演者の先生、企業様からも満足の声を頂くことが出来ましたので運営側としても継続、発展できるよう頑張りたいと思います。
今年度は11月21日にイブニングセミナー、来年の3月15日に例会を予定しております。
次回も参加者にご満足していただけるようにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
同時に演者募集も行っておりますので、相談ケースや勉強した内容を紹介したいなど短い時間でも良いのでご興味のある方は会長の杉田(sugitah@shisoukai.com)までご連絡下さい。
最後になりましたが、今回の総会にご協賛いただいた㈱モリタ様この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。